【ネタバレ】美咲がネジを拒むのは恋愛結婚を避けるため? 漫画「恋と嘘」を大胆考察
こんにちは、かんまなです。
最近読んだ、「恋と嘘」という漫画にはまっています。
現在も連載中で、いまだ明かされていない謎が多いです。
何が隠されているのか気になりますよね?
私は気になってしょうがないです!
ということで、第8巻までの内容から、美咲に焦点をあてて「恋と嘘」の謎を大胆考察してみました。
がっつりネタバレしているので、漫画を未読の方は先に読んでくださいね!
「恋と嘘」の概要
作品について、簡単に紹介しておきましょう。
「恋と嘘」は漫画雑誌アプリのマンガボックスにて連載中の少年漫画作品です。
単行本は、現在第7巻まで刊行されています。最新刊の第8巻は11/16発売予定。
2017年には実写映画化・アニメ化もされています。
物語の舞台は現代日本のようですが、1つ大きな違いがあります。
それは、この世界では国が決めた相手と結婚しなければならないということ。
国民の遺伝子情報などから最良の相手が決定され、16歳になると「政府通知」という文書で結婚相手を知らされるのです。
主人公は高校1年生の男子、根島由佳吏(通称ネジ)。小学生のころから、同級生の高崎美咲に恋しています。
16歳になる誕生日の前日、ネジは美咲に告白します。めでたく両想いであることが判明しますが、なぜか美咲からは拒絶されてしまいます。
なぜ美咲はネジを拒むのか?
政府通知によって決められた結婚相手の真田莉々奈、友人の仁坂も加わり、恋に友情に悩みの多い高校生活を描く作品です。
美咲が守りたいものとは?
物語の大きな疑問の1つは、ネジを好きなはずの美咲がなぜネジを拒むのか?ということ。
「ネジや莉々奈と同じくらい大切な、守りたいものがある」
ことが作中で示されています。
美咲は、ネジのどこが良いのか?という柊の疑問に対して、
「これは、私だけの大事な気持ちなの」
と発言していました。
ネジを好きだという気持ちは他人に分かってもらえなくて良い、自分の心に大切にしまっておきたいという心情が伺えます。
美咲が守りたいのはこの気持ちなのでしょう。
ということは、ネジと付き合うことで、美咲がネジを好きな気持ちは失われるということ。
一見おかしく思えますが、美咲の家庭環境を考えれば、こう考えるのも無理はないのかもしれません。
再婚した新しい美咲の両親は問題なし
美咲の両親は再婚です。
再婚というと、新しい家族とギクシャクしそうなイメージがありますが、美咲がそのことで悩んでいる可能性はおそらく低いでしょう。
「いいんじゃないかな? 相性とか…上手くやってると思う」
という発言もありました。
美咲の両親は、政府通知によって再婚しています。
問題が起きにくいカップルの担当である一条・矢嶋が受け持っていることからも、再婚に問題があるとは考えづらいです。
クリスマスはデートに出かけていましたしね。
とはいえ、気になる点もあります。
厚労省が美咲の両親のもとへ訪れた翌日、美咲は遅刻ギリギリの時間に登校してきました。
あの夜、何があったのでしょうか?
再婚に問題がないとすれば、考えられるのは離婚した元の両親のことです。
元の両親の不仲が美咲に影響を与えているのでは? と私は推測しています。
一条に見る、恋愛結婚した両親の子供であることへのコンプレックス
両親の不仲といえば、厚生省の職員・一条も同様に悩んでいました。
一条の両親は恋愛結婚で、相性が悪かったようです。
一条の成績が悪いことも不仲の原因になっていた様子。
「ゆかり婚ならもっと出来のいい子になったかもしれないのに」
親のこんな発言を聞いてしまったら、自分は恋愛結婚しないでおこうと思ってしまうのも無理ありません。
美咲の元の両親が恋愛結婚だとは明言されていませんが、もし政府通知での結婚だったならそうそう離婚はしないでしょう。
一条と同じように、美咲もまたコンプレックスを持っていることがうかがえます。
そういえば、美咲も一条も巨乳ですね。
両親が容姿で恋をしたことの表れだと考えるのは、飛躍しすぎでしょうか?
政府通知の演算基準には、容姿は含まれません。
美咲が持つコンプレックス
美咲は太りやすい体質であることが作中で描かれていました。
周囲に隠していた理由は、もちろん女心もありますが、それだけではないでしょう。
恋愛結婚の両親の子供であるせいで抱えている欠陥だと思っていたとしたら、隠すのも納得がいきます。
「恋と嘘」の世界では、高校生にもなると、両親が恋愛結婚だと明かすのはタブーです。
ゆかり婚の子供と比べられるのが嫌だから、というのがその理由でした。
美咲もそう思っているのだと考えると、見え方が変わってきます。
たとえば、昔ネジが盲腸になっていたと知って、美咲は驚いていました。
なぜ驚いたのか?
好きでずっと見つめていたはずの相手が、知らないうちに病気になっていたから驚いた、という可能性もあります。
でも、そうではないのかもしれません。
美咲は、弟が恋愛結婚の両親の子供だから盲腸になったと思っていたのではないでしょうか。
ネジはゆかり婚の両親の子供だから、盲腸なんて罹らないと思っていたのに、実際は弟と同じように盲腸になっていた。
このことに驚いたとしたら、納得がいきます。
美咲がネジを拒絶するのは、恋愛結婚の不幸を知っているから?
「私を選んだら不幸になるとしても、それでも根島くんは私を選んでくれる?」
こんな美咲のセリフがありました。
美咲は、恋愛結婚した両親の不仲・離婚を目の当たりにしています。
ちなみに、両親の離婚はそれほど前の話ではないでしょう。
美咲と下の弟(幼稚園児くらい?)とはそっくりですから、同じ両親から生まれたものと考えられます。
上の弟の回想シーンから、母親らしき女性と遭遇して悲しんでいたことも分かっています。
もしネジと結婚したとして、両親と同じように上手くいかず離婚してしまうのではないか。
2人の間に生まれた子供にも、欠陥が出るのではないか。
そんな不幸な未来を迎えるくらいなら、最初からネジと交際しない方が幸せでいられるのではないかーー。
美咲がネジを拒絶するのは、こんなふうに考えているからなのだろうと推測しています。
美咲と仁坂は政府通知を事前キャンセルしていた?
お互いの事情を知っているらしい美咲と仁坂。
2人とも、以前に政府通知をキャンセルしていたと考えることはできないでしょうか。
少なくとも仁坂は、政府通知は来ないと明言しています。
美咲も、ネジの元へ届いた美咲が相手の政府通知を信じていないようでした。
美咲が政府通知を断っているとしたら、信じなかったことにも納得がいきます。
2人の進路希望からも、その様子がうかがえます。
前提として、彼らが通っているのは結構頭のいい高校です。
進学校ならば、大多数の生徒は大学へ進学するでしょう。
ところが、仁坂は進路指導の場で文理選択に興味がなさそうでした。
あれだけしっかり者の仁坂が、将来のことを何も考えていないとは思えません。
また、美咲は進学ではなく就職を希望しています。
政府通知を拒否すると、将来の進学・就職に影響することが分かっています。
政府通知を事前キャンセルした人でも受け入れてもらえるような、グレーな進路しか選べないと分かっていることの表れではないでしょうか。
美咲はネジから身を引くため、政府通知を再依頼した?
しかし、後になって美咲は政府通知を再依頼しているように思われます。
実際、当初は結婚しないと言っていた美咲が、
「政府通知を受けようと思う」
と意見を変えていますね。
美咲が柊と一緒に厚労省・姉川のもとを訪れたのは、おそらく政府通知の再依頼が目的だったのでしょう。
博物館で見かけた姉川に怯えていたのは、ネジと一緒にいるところを見られることで、政府通知を受ける気がないと判断されるのを恐れたのかもしれません。
また、姉川からネジへ美咲の政府通知の話が伝わるのを恐れたとも考えられます。
美咲が政府通知を依頼したのは、ネジと莉々奈との恋愛を邪魔しないよう。身を引くためなのでしょう。
切ないです…。
柊の目的は? 美咲はネジの運命の相手?
ネジの16歳の誕生日、0時ちょうどに携帯に届いた美咲を相手とする政府通知。
ネジと美咲の同級生、五十嵐柊のたくらみ(?)によって送信されたもののようです。
結局、あの政府通知は何だったのでしょうか?
「…だから私は美咲を守りたい
そして君に本当の運命の相手って知っていて欲しい」
柊はこんなふうに発言していました。
美咲を不幸にしないためには、ネジと美咲との交際・結婚を応援するような真似は厳禁です。
言葉通り、美咲の気持ちを知ってだけいてほしかったのでしょう。
この先交際・結婚することはないけれど、離れていてもお互いの胸の中にずっと存在し続けるーーこんなことを夢見て、ネジに政府通知を送ったのではないでしょうか。
恋に憧れる少女らしい作戦だなと思います。
最後に:連載と単行本は違う!単行本はあからさま
この記事を書くにあたって、マンガボックス連載と単行本との両方を読みました。
そうしたら、内容が違っていてびっくり。
単行本は、原作よりもあからさま。
原作では目隠しされていたきわどいシーンは、単行本だと公開されています。
講習会での莉々奈とのキスシーンや文化祭での劇の上演シーンなど、見せ場のシーンも追加されています。
それから、連載では意味が分からなかったセリフも、単行本を読むと分かります。
莉々奈の「魚類みたいに不潔」というセリフなど。単行本を読んで、やっと話が分かってすっきりしました!
さらに、美咲や莉々奈、仁坂の視点で描かれた挿話では、彼・彼女たちの思いを垣間見られます。
同じコマでもセリフだけ変わっているシーンもありますね。
ネジの「莉々奈、今日何か違う…?」との問いに、莉々奈は連載では
「ママが髪整えてくれたからかしら…?」
単行本では
「トリートメントを違う香りのものに変えたけど…」
と答えています。
高校生にもなって、ママに髪整えてもらうなんてありえない! なんて指摘でもあったのでしょうか。
連載を追いかけている方は、ぜひ単行本も読んでみてくださいね。
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