あなたの鼻水が止まらないのは、アレルギー性鼻炎が原因かもしれない
こんにちは、かんまなです。
鼻水が止まらない時ってありませんか?
私はちょくちょく鼻水が出るので、箱ティッシュが手放せません。
ひどいときは、鼻をかみすぎて鼻と周りの皮がむけてしまうので、見た目も悪いです。
鼻をかむのも、家にいるときならまだ良いですが、そう簡単にはいきません。
試験中や映画館で鼻水が出てきてしまったら、鼻をかむ音でまわりの人にも迷惑をかけてしまいます。
これが申し訳ないんですよね…。
てっきり慢性鼻炎なんだと思っていたのですが、先日病院でアレルギー性鼻炎だと診断されました。
アレルギー性鼻炎って何なのか?どうしたら良いのか?をまとめてみました。
アレルギー性鼻炎ってどんなもの?
鼻炎とは、鼻の粘膜が炎症を起こしている状態を言います。
アレルギー性鼻炎とは、アレルギー物質が原因で起こる鼻炎のこと。
鼻から吸い込んだアレルギー物質が鼻の粘膜にくっつくと、体が「異物が取り込まれた!危険!」と判断します。
異物といっても、アレルギー物質自体には害はありません。それなのに体のほうが過剰に反応してしまうのです。
そして、体は異物を排除しようとします。
取り込まれた異物を外に出すはたらきをするのが、くしゃみや鼻水。
また、異物をこれ以上取り込まないようにするために鼻づまりを起こしていると考えられています。
鼻水で見分けよう!風邪とアレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎は鼻水やくしゃみ、鼻づまりを引き起こしますが、これは風邪の時も同じ。
「鼻水が出ているけど、風邪なのかアレルギー性鼻炎なのかどっちだろう?」
と、判断に迷うこともあるでしょう。
そんな時は、鼻水で判断するのがおすすめ。
風邪のときとアレルギー性鼻炎のときは、ほとんどの場合明らかに違う鼻水が出るのです。
風邪のときは、ねばねばした黄色い鼻水
鼻水がねばねばしていて黄色かったら、風邪が原因の可能性が高いです。
風邪をひいているとき、体の中では細菌やウイルスとの戦いが起こっています。
この戦いで死んだ白血球や免疫細胞が鼻水に多く含まれていると、黄色くねばねばになるのです。
アレルギー性鼻炎なら、さらさらした透明な鼻水
鼻水がさらさらして透明だったら、アレルギー性鼻炎だと考えられます。
鼻水はもともと透明なもの。
風邪の時のように白血球や免疫細胞の死骸が多くないので、黄色くならずもとの色のまま出てくるのです。
ただし、風邪であってもひき始めの頃は透明な鼻水が出てきます。
もし風邪なら、数日~1週間ほどで黄色い鼻水が出るようになるはず。
数週間たっても透明な鼻水が出続けるようなら、風邪ではなくアレルギー性鼻炎だと判断できます。
まれに違う病気が隠れていることも
ほとんどの場合は上記2つのどちらかですが、まれに違う病気が隠れていることもあります。
怪しいなと感じたら病院で診察してもらうようにしましょう。
花粉症もアレルギー性鼻炎の一種!アレルギーの原因と発症する季節
アレルギー物質には、特定の季節にのみ発生するものと一年中発生するものの2種類があります。
多くの人が苦しむ花粉症は、季節性アレルギー性鼻炎の一種です。
春のスギ花粉が有名ですが、夏や秋にかかる花粉症もあります。
また、ハウスダストなど一年中あるものが原因の場合は、通年性アレルギー性鼻炎と呼ばれます。
代表的な原因物質は以下の通り。
該当しそうなものはありますか?
季節性アレルギー性鼻炎の代表的な原因物質
・スギ花粉(2月~4月)
・ヒノキ花粉(3月~5月)
・シラカバ(カバノキ科)花粉(4月~5月)
・カモガヤ(イネ科)花粉(4月~7月)
・ブタクサ(キク科)花粉(8月~9月)
・ヨモギ(キク科)花粉(8月~9月)
・カナムグラ(アサ科)花粉(9月~10月)
※ ()内は飛散時期のめやす。
通年性アレルギー性鼻炎の代表的な原因物質
・ハウスダスト(ダニ、ほこり)
・カビ
・ペットの毛
自分のアレルギーを知るには、耳鼻科でアレルギー検査が必要
「私もアレルギー性鼻炎かもしれない」
そう思ったなら、耳鼻科に行って検査しておくのが確実です。
私が行った病院では、アレルギー物質15種類について検査してもらえました。
もともとスギ花粉の花粉症は自覚していたのですが、それ以外にカモガヤ花粉、ブタクサ花粉、カナムグラ花粉、ハウスダスト、カビにもアレルギーがあることが発覚。
一年中鼻水に悩まされていた理由がやっと分かりスッキリしました。
金額は、診察・治療費とを合わせて自己負担額2,000円弱。
病院にもよるのでしょうが、もし治療が必要なく、検査だけで済むならもっと安く済むと思います。
どのアレルギー物質について検査できるかは、病院により異なります。
中には、スギ花粉・ヒノキ花粉の2種類のみしか検査しない病院もありました。
自分のアレルギーをしっかり把握したいなら、病院へ電話して何のアレルギー検査を受けられるか確認してから受診すると良いでしょう。
アレルギー性鼻炎を放置するのは危険!気管支喘息や嗅覚障害につながる恐れも
「鼻水が出るだけなのに、わざわざ病院に行くなんて面倒だなあ」
こんな風に思っていませんか?
ですが、アレルギー性鼻炎を放置するのは危険です。
症状が長引くと、鼻の周辺で炎症が起きる副鼻腔炎につながる恐れがあります。
副鼻腔炎になると、気管支喘息や慢性気管支炎を併発することも。
また、鼻の近くには耳や目、脳といった重要な部位が集まっています。
鼻の炎症が悪化すると、それらの場所へ症状が広がり、中耳炎や目・脳の合併症を起こす可能性もあります。
面倒ではありますが、悪化する前に治療しておきましょう。
アレルギー性鼻炎はどうやって治す?治療方法
では、アレルギー性鼻炎はどうやって治療するのでしょうか。
正直なところ、アレルギー自体は体質によるものなので、治すことは難しいです。
ですが、症状を抑えて軽くすることは可能です。
薬を飲んで症状を抑える
アレルギー性鼻炎の治療には、抗ヒスタミン薬という飲み薬が定番です。
抗ヒスタミン薬は、アレルギー性鼻炎による鼻水やくしゃみの発生を抑える効果があります。
何のアレルギーであっても同じように使えるので、複数のアレルギーを持つ人もこれだけ飲めば基本的には大丈夫。
楽ちんでありがたいです。
ちなみに、市販薬のアレグラやアレジオンなども抗ヒスタミン薬の一つ。
一口に抗ヒスタミン薬と言っても成分はそれぞれ異なりますので、自分の体質に合う薬を見つける必要があります。
また、鼻水や鼻づまりを抑えるための点鼻薬もあります。
炎症やアレルギーを抑えるはたらきを持つステロイド薬や、鼻の通りを良くする血管収縮剤などが該当します。
血管収縮剤は長く使っているとだんだん効かなくなる等、危険な一面もあります。
使用する時は用法・容量を守るようにしましょう。
アレルギーの原因物質を遠ざける
そもそもアレルギーの原因物質がなければ、アレルギー性鼻炎の症状が出ることもありません。
マスクをする、こまめに家の掃除をする、空気清浄機で空気中のアレルギー原因物質を取り除くなどすることで、症状も軽減されるでしょう。
アレルギーを根本から治療する、舌下免疫療法
先ほど、アレルギーは体質なので治療は難しいと言いました。
が、実は場合によっては治療も可能なようです。
それが、アレルギー原因物質を少しずつ体に取り込むアレルゲン免疫療法です。
もともとは毎回病院で注射をしてもらう必要があったのですが、最近になって、自宅でできる方法が登場しました。
やり方は、舌の下に薬を一定時間置いておき、その後飲み込めば良いという手軽なもの。
舌下免疫療法と呼ばれています。
治療には数年間かかるので負担にはなりますが、アレルギー症状を治したり症状を抑えることが期待できます。
現在は、スギ花粉症とダニのアレルギー性鼻炎に対してのみ行われています。
もしあなたがどちらかに該当していて、つらい思いをしているのなら、試してみる価値はありそうです。
鼻炎はいつものことだからと諦めないで!
私は子供の頃から鼻炎持ちで、鼻をかむのが日常でした。
もともとそういう体質なのだと思っていましたし、治療するという発想がそもそもありませんでした。
ところが、耳鼻科で処方してもらった薬を飲むだけで、パタッと鼻水が止んでしまったではありませんか。
こんな簡単に解決できるなんて!
今まで困っていたのは何だったのでしょうか。
鼻水の原因さえ分かれば、改善する方法は見つけられるはず。
アレルギー性鼻炎かもしれないと思ったら、ぜひ一度耳鼻科に行ってみてくださいね。
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